はばたき通信第60号を発行しました
2025年第3回定例会の中身を報告する「はばたき通信」第60号を発行しました。
中野区が教育費の負担軽減策として発表した「教材費等無償化」「給付型奨学金」の中身についての報告や、本会議一般質問の中身をご紹介するとともに、中野サンプラザ跡再開発の続報、2024年度決算の特徴を簡潔に紹介しています。郵送をご希望される方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
1.教育費の負担軽減が実現へ
党区議団ではこの間、教育費の負担軽減を求め、様々な提案を行ってきました。そうした中、第3回定例会で以下の内容が報告されました。
〇 区立小中学校の教材費等が無償化へ
来年度から義務教育における保護者支援を充実ため、教材費や修学旅行等の費用を保護者から徴収しない方針が発表されました。
【事業内容】
対象者:区立小中学校に在籍する全児童・生徒
対象とする費用:原則、現在学校が保護者から徴収している費用すべて
修学旅行費、校外活動費、移動教室費、教材費(ドリル・理科実験材料・家庭科実習教材・図画工作キット等)
〇 給付型奨学金制度が始まります
国の授業料等減免と給付型奨学金における支援額の満額が受けられるように区が差額を支給する制度です。支援額の満額は国公立か私立かや自宅通学か自宅外通学かで変わります。また、中所得世帯への区独自支援や私立の理工農系学部に通う学生には上乗せ支援を行います。
【今後のスケジュール】
2025年11月 事業内容の取りまとめ
2026年度 奨学生の募集
2027年度 奨学金の給付開始
2.本会議一般質問を行いました
区民の方々からお寄せいただいた様々な声を受け、質疑を行いました。要旨は中面でご紹介しています。ぜひご覧ください。
【質問項目はこちら(質問全文はこちら)】
1 次期中野区基本計画の考え方について
2 中野駅新北口駅前エリア再整備事業について
3 気候危機対策について
4 感染症対策について
5 保育施策について
6 鷺宮地域のまちづくりについて

質疑を行う羽鳥区議
【差別・排外主義を許さない区の姿勢について】
Q.「差別・排外主義をゆるさない」姿勢を区として表明し、施策展開を考えるべきではないか。
A.人権及び多様性を尊重し、これを認め合う意識を醸成するために必要な取り組みを行う。
【気候危機対策について】
Q.区有施設の断熱化などのエネルギー消費量を減らす取り組みを行うべきではないか。
A.施設の長寿命化を前提に行う大規模修繕の際に目指すべきCO2排出量削減の方向性を区有施設整備方針に盛り込むことを検討する。
Q.地表面をどの程度樹木が覆っているかを表す「樹冠被覆率」を指標として導入すべきではないか。
A.みどりの基本計画の改定において、樹冠被覆率を含め、どのような指標がふさわしいか検討する。
【鷺宮地域のまちづくりについて】
Q.鷺宮西住宅にお住いの方々の「住み慣れた地域に住み続けたい」という要望を受け止め、公社に対して意見を伝えていくべきではないか。
A.要望について丁寧な説明や対応を行うよう公社に伝えるとともに、引き続き、区として必要な連携を図っていく。
Q.西武新宿線の野方駅以西の連続立体交差を複線シールド工法での地下化で行うことを区として検証することや東京都に検討するよう求めるべきではないか。
A.今後、都は鉄道立体化の範囲や事業スキーム等が定まった段階で、改めて構造形式の検討を深めると聞いている。引き続き、東京都と密に連携を図りながら一日も早い連続立体交差化の実現に向けて取り組んでいく。
【感染症対策について】
Q.感染症の拡大を防ぐためのホームページ上でもマスクの着用について適切な周知を図っていくべきではないか。
A.状況を鑑みながらホームページ等で広報について検討していく。
Q.災害時の避難所への空気清浄機のさらなる配備について検討してはどうか。
A.他自治体の事例を参考に、有効性を踏まえ研究する。
3.連載第5回 中野サンプラザ地区の再開発見直し 区民の意見を反映して
〇 意見交換会には多数の参加が
区はこの地区のまちづくりについて、5月に説明会、7月・11月に意見交換会を行い、多くの区民が参加しています。またインターネットを通じて行っている意見募集にも多くの意見が集まっています。こうした取り組みは評価できます。同時に、意見を聞くだけの取り組みにならないよう、中野区は積極的な情報公開と計画の見直しに区民の意見が反映されるよう努めなければいけません。
〇 時代に合わせた見直しを
区民からは見直しにあたって「緑がある憩いの場所」や「ベンチを設置して歩きやすい空間」を求める意見が数多く寄せられています。再整備事業計画は2020年2月に策定されたもので、その後のコロナ禍やオフィス需要の変化、物価高騰の影響や激変する地球環境など、考慮すべき点は多くあります。
〇 「区民の意見を聞く機会を求める」陳情が採択
第3回定例会では、この地区の再開発について区民の意見を聞く機会を作ることなどを求める陳情が審議されました。党議員団は、「住民参加で見直しを」という立場から賛成。自民・公明・維新などは反対しましたが、賛成多数で採択されました。
陳情への賛成討論はこちら

10月22日、区長・教育長に要望書を提出
4.みなさんの声・要望 来年度予算に反映を 2026年度予算に対する要望書を提出しました
物価高騰が区民・事業者のくらしや営業を直撃しています。この間、区内の様々な団体と懇談させていただき、区政に対する要望をお聞きして、要望書にまとめ、区長・教育長に届けました。今後もみなさんの声を区政に生かしていくため、力をつくします。
要望書全文はこちら
5.2024年度決算審査を行いました
2024年度決算に対する、日本共産党区議団の賛成討論はこちら
【ポイント①】様々な新規施策を実施
区独自の低所得世帯への給付金支給、学校給食費支援を全世帯に行う、高齢者の補聴器購入費助成の制度化、教員の長時間労働の緩和のための補助員の配置など、区民生活を支える様々な施策を行いました。
【ポイント②】基金残高は最高水準 さらなる施策展開を
前年度より少し減ったとはいえ、基金残高は754億円と最高水準。単年度の黒字額など、各種財政指標は区財政が健全であることを示しました。しかし、物価高騰対策の区独自の支出は約2億円にとどまり、もっと積極的な施策展開を検討すべきでした。
6.第3回定例会日誌
〇 9月12日/本会議 羽鳥区議が質問。内容については2面を参照。
〇 9月16日/本会議 武田区議が質問。民泊に関連した苦情対応件数が2023年度34件、2024年度196件と激増していることが明らかに。
〇 9月25日/決算特別委員会 浦野区議が質問。お米券の配布、家賃への支援、教育費の負担軽減など、物価高騰対策の実施を求める。
〇 9月26日/決算特別委員会 いさ区議が質問。差別・排外主義を許さない区の姿勢について質す。
〇 9月30日/決特総務分科会 中学2年生の「平和の旅」事業について、人数の拡大や長崎や沖縄など訪問地の充実を求める。
〇 10月14日/総務委員会。中野区基本計画の策定にあたって、「重点プロジェクト」に気候危機対策を入れるよう求める。
〇 10月11日/駅周・沿線特 中野サンプラザ地区の再開発について、区として「この地区のまちづくりで何を実現したいのか」方針を示すべきと求める。
〇 10月21日/本会議 党区議団が提出した「消費税の減税およびインボイス制度廃止を求める意見書」が否決される。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』谷口菜津子
7.日々雑感 人はいつでも変われる、はず 『じゃあ、あんたが作ってみろよ』谷口菜津子
この漫画の主人公「勝男」は、婚約者の「鮎美」に対して、「料理は女が作って当たり前!」という価値観から、あーだこーだと言い、別れを切り出されてしまいます。その後、勝男が自分の態度を改める描写を見て、自分の考えを変えるのに遅すぎるということはないし、自分も固定化した「男らしさ」「女らしさ」に囚われてないか、注意したいと思いました。









